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ルビー装飾の親王の帽子

2010/04/04 07:06

 

 

ルビー装飾の親王の帽子

 

狐の皮、ルビー、高さ17㌢、直径32㌢、清代、一級文物

 

 清の時代、支配下にあったモンゴルの王族がかぶった帽子。頭上に突起がつく伝統的なモンゴルの帽子の形をしており、丸く平らな上部は赤い糸で装飾され、5匹の龍が昇る精巧な金細工の上には、大きなルビーをあしらっている。遠くからでも目立つデザインは、大草原の中で他の民族と見分けるためであったとも言われている。

 頭を覆う部分は暖かいキツネの毛皮製で、厳しいモンゴルの冬を物語る。草原の民は、動物の毛皮やヒツジの毛で作るフェルトなどで服や移動式の住居「ゲル」を作った。他民族の支配を受けてもなお、モンゴルの伝統文化を守ろうとする心を見て取れる品であろう。

 

 

 

 

 

 

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錯(さく)金龍文佩刀(はいとう)

2010/04/03 18:04

 

 

錯(さく)金龍文佩刀(はいとう)

 

金、鉄、皮製、長さ90.0㌢、幅6.5㌢、清代、一級文物

 

 アルタン・ハーンの死後、中国東北部の満州族は勢力を拡大し、内モンゴルを支配下に収めた後、清朝を立てた。清はさらに外モンゴルや西モンゴルへと侵攻を繰り返し、やがてモンゴルの大部分を征服する。

 この刀は、清の康熙帝が西モンゴルのジュンガル部に遠征途上、立ち寄った内モンゴルの寺院に奉納したもの。刀身の両側には、炎を吐く龍が金象嵌で描かれている。やや長めの柄には金と銀で巧みな装飾が、木製の鞘にはトカゲの皮を張った上に金象嵌で龍が描かれている。

歴史上最後の遊牧帝国を築き、強大な勢力を誇ったジュンガルとの戦いに向かう康熙帝の覚悟が込められているかのようだ。

 

 

 

 

 

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祭事用龍袍(りゅうほう)

2010/04/03 07:01

 

 

祭事用龍袍(りゅうほう)

 

緞子(どんす)、長さ134㌢、両袖を広げた幅193㌢、裾幅160㌢、清代

 

チベット仏教の年中行事で奉納される踊り「チャム」の華美な衣装。僧侶は、上着のほかに仮面やつま先のとがったブーツを身に付けて舞い踊る。

 大きく体をくねらせる5匹の青い龍が、黄色の絹地に鮮やかに映える。5本のつめを持ち、炎をまとった龍の姿は、災いをはらう儀式の衣装にふさわしい。

 1368年、明を建国した朱元璋に追われ、元朝はモンゴル高原へ退いた。チンギス・ハーンの末裔、アルタン・ハーンは16世紀、明と講和して貿易関係を築く一方で、チベット仏教に深い関心を寄せた。シャーマニズムが主流だったモンゴルチベット仏教が浸透し、モンゴルの伝統文化と融合していった。

 

 

 

 

 

 

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三彩香炉

2010/04/01 18:00

 

 

三彩香炉

 

元代/陶製/高さ50㌢、径28㌢、口径24.3㌢/一級文物

 

 

 青を基調に黄色と褐色で彩られ、どっしりとした重量感のある香炉。ふたのつまみには天を仰ぐトラが施され、その下にはハスの花が広がる。胴は龍と珠、ヒマワリなどの文様で飾られ、3つの脚は獣の足がかたどられている。口縁部の取っても色とりどりのヒマワリで装飾され、華やかさが演出されている。

 13世紀後半、フビライ・ハーンは中国全土を支配下に治めて国号を「元」と改称し、大都(今の北京)を都に定めた。元王朝は道路整備に注力し、都に景徳鎮など中国各地の陶磁器を集めた。

 この香炉は内モンゴルで出土したもので、都から遠く離れたモンゴルにも中国文化の強い影響が及んだことを物語っている。

 

 

 

 

 

 

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会期終了まであとわずか!

2010/04/01 13:55

 

「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」は4月11日までです。会期残りわずか。

 

まだ、ごらんになっていない方は今すぐ、両国の江戸東京博物館へ!もう見たよという方も、今一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれません。

 

北方騎馬民族から見る中国史は今までと一風かわった印象をあたえるかもしれません。今回の展示では、金製品が展示の目玉のひとつですが、やはり馬関連の発掘品、展示品の多いこと、馬具が壮麗なことにも驚かされます。

 

日本での展示もあとわずかこの機会をお見逃しなく!(東京の後、山梨県立博物館で展示されて日本巡回は終了となります)

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監国(かんこく)公主の印鑑

2010/03/31 17:59

 

   

 

監国(かんこく)公主の印鑑

 

元代/銅製/高さ6.3㌢、1辺の長さ10.8

 

 

チンギス・ハーンは12世紀後半から10年以上、モンゴルの諸部族統一に向けて激しい戦いを繰り広げた。その戦いで早くから味方になったのがオングト族で、チンギス・ハーンは彼らの功績をたたえ、三女・監国公主をオングトの首領に嫁がせた。

印鑑は正方形で、長方形の平らなつまみがある。印の中心のモンゴル文字を取り囲むように、篆書で「監国公主行宣差河北都総管之印」と彫られており、監国公主が河北都総管に交付した印鑑といわれている。

巨大な帝国をまとめるため、一族と実力ある功臣を重用し、国の中枢にすえたチンギス・ハーン。彼とその一族をしのぶ遺品として貴重な一品だ。

 

 

 

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金製鹿頭形冠飾り

2010/03/30 17:57

 

 

 

 

金製鹿頭形冠飾り

 

北朝/金製/高さ18.5㌢と19.5㌢/一級文物

 

 

 雄ジカの頭部と角をかたどった豪華な金の冠飾りで、歩くと角の先端に吊るした桃形葉の飾りが音をたてて揺れる仕組みになっている。また、所々に色とりどりの宝石がはめ込まれている。宝石をつなぐように細かい金の粒を並べる装飾は黒海周辺やエジプトにも見られる技法。モンゴル高原と西方の交流があったことをしのばせる。

 この冠飾りは鮮卑族の貴族が使用した。鮮卑は匈奴に滅ぼされた東胡の流れを汲み、匈奴の瓦解とともに勢力を回復し、4世紀には北魏王朝を建てて華北地方を統一した。

 展覧会では、丸みを帯びた雌ジカの冠飾りも展示され、形の違いを比べることができる。

 

 

 

 

 

 

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許季姜(きょききょう)の青銅簋(き)

2010/03/29 17:56

 

 

許季姜(きょききょう)の青銅簋(き)

 

戦国時代/青銅製/高さ25.5㌢、口径21.4㌢、底径21㌢/一級文物

 

 

 中国・春秋時代の史書に登場する東胡(とうこ)族。最も早い時期にモンゴル高原東部を支配して中原(ちゅうげん)諸国を脅かし、万里の長城を築かせるほどの勢力を誇る一方で、優れた青銅器を生み出した。

周の時代、簋は穀物を盛る器として日常生活や儀式で使用された。これは円形の腹部と方形の台を合わせたデザインで、それぞれが細かな瓦棱文(がりょうもん)(瓦状の文様)で飾られている。腹部には獣をかたどった2対の取ってが、前後にも小さな取っ手がある。内底には、「許季姜作尊簋其万年子子孫孫永宝用(許季姜が作った尊い簋であり、子々孫々まで永く宝とせよ)」とあり、モンゴルと中原文化の交流を物語っている。

 

 

 

 

 

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孔雀羽織蟒袍

2010/03/23 00:00

 

 

 

孔雀羽織蟒袍

緞子、孔雀の羽、丈145㌢、両袖を広げた幅230㌢、清代、一級文物

 

蟒袍(もうほう)は、龍が描かれた明・清時代の官僚の礼服。濃褐色の絹地に、金糸で描かれた9匹の龍が色鮮やかに浮かび上がっている。龍の間には瑞雲やコウモリ、色とりどりの花々が刺繍され、華やかな世界が展開されている。服の下部にはクジャクの羽で刺繍を施し、鮮やかな大地の文様を形成。両袖を広げると幅は230㌢にもなる。大胆さと細やかな表現が両立した逸品だ。

清代のモンゴルは地域ごとに分断・統治され、往来が制限されていた。この礼服の主はいつの日か刺繍の龍のように雄飛することを夢見ていたかもしれない。

 

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龍が彫ってある王座

2010/03/22 00:00

 

 

 

龍が彫ってある王座

木・鹿角製、高さ・幅各114㌢、奥行き100㌢、清代、一級文物

 

 14世紀後半、中国では元王朝に代わり、漢民族が明朝を建国。モンゴル族は北方に退いたが分裂状態が続き、中国東北部から勢力を拡大した満州族の支配下に入って王家を存続させていく。

 龍が彫ってある王座は鮮やかな赤漆で彩られ、王座の左右のひじ掛けには大振りな鹿角が用いられている。脚部は中国古来より王者の象徴だった龍をモチーフに作られ、背もたれの龍の浮き彫りは、対する人を威圧するかのような迫力に満ち、清朝の支配下にあっても、王家の誇りを示す威厳に満ちた堂々たる優品である。

 

 

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